前半はなかなか進まなかったけど、後半は俄然面白くなって来ました。
カリーナ・ヤン・グレーザー作。
作者は中国系アメリカ人。ニューヨークのハーレム地区に住んでいます。
物語の舞台も、ハーレム地区。
5人兄弟の住んでいるアパートを、今年中に出ていかなければならなくなります。もうすぐクリスマスなのに。
一番上は、双子の姉妹イーサとジェシー。真ん中はただ一人の男の子オリバー。その下がハイアシンスで、一番下はまだ4才のレイニー。
登場人物で(なかなか姿を表さないのですが)何度も名前が出てくるのが、ビーダマンさん。
アパートの大家さんです。
この人が、賃貸契約を更新しないと言って、とても頑ななのです。
なんとかして、ビーダマンさんに考えを変えともらおうといろんな作戦を立てる5人なのですが、どれもこれもうまくいきません。
ついには、双子の姉妹イーサとジェシーの関係までギクシャクします。
どうしてビーダマンさんがそこまで頑ななのかがわかってくると、物語は怒涛のクライマックスを迎えます。