1939年8月、真夜中。
突然、フランスの秘密警察がやってきた。
そして、お父さんを連れ去ってしまった。
ユダヤ人であるというだけで差別され排斥された時代は、つい昨日のことなのだ。
それ以来、二度とお父さんと会うことは出来なかった。
学校で手をあげても、ユダヤ人のくせにと先生に当ててもらえなかった。
お母さんとも別れ別れになり、2人の妹を連れてスイスへ逃げ延びるための苦しくて不安な逃避行が始まる。
胸を締め付けられる場面の連続だった。
本当にあった話だ。
物語にまとめたのは、『もちろん返事を待ってます』のガリラ・ロンフェデル・アミット。
イスラエルの人だ。
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