ヘルマン・シュルツ作。
第二次大戦末期のドイツが舞台。
主人公は、ドイツ人のエンヒェン。
ナチスに反感を持っているお父さんは、ユダヤ人を支持して連れていかれてしまった。
お父さんを探しに行ったお母さんも帰ってこない。
兄さんは、戦場で行方不明になった。
エンヒェンは田舎の村に送られて、奴隷のようにこき使われる。
同じような境遇のロシア人セルゲイがロシア人という理由だけで収容所に送られそうになったので、いっしょに村を抜け出してロシアを目指して逃避行を始める。
食べるものもなく寝る場所にも困る中、一冬を乗り越えてゆく物語。
ドイツ人の中にも、ナチスに反感を持ち、協力しなかった人たちがいたことを知った。
この本で、緊急事態宣言のために貸出冊数目一杯に借りた本を読み切ってしまった。
まだ図書館は閉館したまま。
さて、どこかでまた本を探さねば。