いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

オイレ夫人の深夜画廊

斉藤洋さんの本。
なんか雰囲気が似ているなあと思ったら、『ドローセルマイアーの人形劇場』と『アルフレートの時計台』と合わせて、イェーデシュタット三部作なのだそうです。


いいなあとメモしたのは、




その絵は、その美術館にあったフランス印象派の絵よりも、フランツの心に残るにちがいなかった。


神がいるとかいないとか、生きていることの意味や価値がどうなのかとか、世界の本質はなんなのかとか、そんなことがなんだというのだ。それがわかると、何が変わるのだ。それがわかったからといって、何ができるのだ。何を知るかは、何をしたいかのためにある。知るだけでは、話にならない。今、フランツは、自分が何をしたいかわかった。