望月昭さん作。
期待以上のよさでした。(大変失礼な言い方で、ゴメンナサイ)
『ツレがうつになりまして。』以来、すんなりと主夫になりはったと思っていたけど、たくさんの葛藤があったのですね。
ツレさんの側から見た思いを知って、より一層『ツレうつ』や貂々さんのことがステキに思えました。
『ツレうつ』で助けられた人はたくさんいて、ぼくもその一人ですが、何回も涙が滲みました。
うつになったことも案外悪いことばかりじゃない、と思わせてくれます。
たとえば、次のようなところ。
それが少しずつ良くなり、また悪くなり、波を描くようにして回復してくる。
決して元のように戻れないが(病気になる前は無理をしていたのだから)回復して別のところに戻ってくる。
今まで、知らなかったものや興味も覚えなかったものが、向こうから自分のところにやってくる。世界には、こんなものもあったんだぞ、というように。
そして、ある日ふと、生きていて良かったと思うのだ。そんな病気だ。