濱野京子さん作。
この人はいい物語を書く人ですね。
主人公は無口な女の子。
心の中では、いつも毒を吐いている。
小6の1年間だけ、コンビニのない田舎の学校に来た。
そこに高校があって、お父さんがそこの先生をすることになったから。
お母さんは、東京でバリバリ働いている。
クラスは15人。
どうせ一年だけだと分かっているから、お客様扱い。
なかなか馴染めない。
ただお父さんの高校の生徒からは、かわいがられる。
特に山田篤史。
でも、コンビニがないのにイライラして、2学期には東京へ帰ると決めていた。
それを思いとどまったのは、デンさんの工房があったから。
山田やデンさんとの関わりから、そこでの生活はかけがえのないものになっていく。