いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

旅する練習

乗代雄介さん作。

 

ジャムの世話をしながら、ちょびちょび読んだ。

ジャムはもう自分でトイレに行けなくて、食べることも拒否する。

指先で水を飲ませてやるとペロペロ舐めて、そのあと体を支えてやって水飲みから水を飲んだ。

 

読み始めてすぐ、あっ前に読んだと気づいた。

調べてみたら、たったの一年前だった。

やめようかなと思ったが、

みどりさんが出てくるところから俄然面白くなる、

馬頭観音ジーコのことがもっと知りたくなる、

ラストで衝撃をうける、

という自分の言葉を確かめるべく、読み進めた。

 

今まで何をするにも自信が持てなかったみどりさんが、亜美と「わたし」と旅をともにして、自分の進路を決断する場面がとてもよかった。

それも、内定を辞退して鹿島に住みたいというところが。

ラスト近くなり、うすうす気づかされたが、最後のページの衝撃はやはり大きかった。

そんなこととは知らず、呑気に前半を読んでいた自分に呆れる。

 

ありがたいことに、今朝も窓から日が差し込んでいる。

ジャムは最後になるかもしれない日向ぼっこを楽しんでいます。

 

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