いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

おかあさんの月

ズザンネ・キリアン作。

主人公はモニカ。

パパとママが離婚するのではと心配していたが、しばらくすると普通に戻っていた。

ずっとこのままでいられたらいいのにと思っていた矢先、突然の交通事故でお母さんが死んでしまう。

なかなか立ち直れないモニカ。

夏のバカンスで行った海で女の人に助けられる。

偶然にもその人(ローレ)は、お父さんの会社の顔見知りだった。

その人と親しくなってゆくお父さん。

その人のことは大好きだけど、お母さんのことを忘れてしまいそうで、悩むモニカ。

 

ある出来事をきっかけに、モニカの中にローレの場所ができる。

 

終末にある次の文章には、ホッとさせられます。

 

お母さんが死んで、もうずいぶんたちました。

モニカには、お母さんの声が聞こえ、顔が見えるような気がする時もあれば、そうでない時もあります。けれども思い出すことで、お母さんをしっかり感じることができ、思い出すからこそ生き生きとしてくるのです。そんなふうに、お母さんはずっと遠くにいるようでいて、すぐそこにいます。

 

 

f:id:kuroneko356:20220607211324j:image