ブリデイン物語も4巻目。
タランは自分の出自を知るための旅に出た。
苦労の末、羊飼いの父を見つけるが、心が晴れない。
作者は、羊飼いが嘘をついていたことにして、読者の期待を裏切る。
でも、タランの願いはまた息を吹き替えさせた。
自由コモット国で、鍛冶屋の技術を学んだ時、刀をきたえながらそれ以上にきたえられたのは自分だった、とタランを成長させていく。
機織りの秘伝をドイバックに尋ねときの返事も、心に響いた。
忍耐さ。教えることは、わたしにゃできないね。それは、徹頭徹尾自分で学ばなくちゃならないのさ。
一歩一歩進まないで、手っ取り早く身につくことなんてないことを教えてくれる。