いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

おついたち

小説新潮の広告で宮下奈�キさんの名前を見つけて、本屋さんに読みに行きました。
この人の物語は、題名から内容が分からないところがいいです。
この連載小説の題名は『おついたち』。
仕事から帰宅して米を研ぎ、小豆ごはんを炊くところから物語が始まります。
それを持って祖母の病院に行くのです。
入院している祖母は84歳。
学校の保健室の先生を定年まで勤め上げた人です。
主人公は祖母と二人暮らし。
毎月一日は小豆ごはんを炊くのが長い間の習慣でした。

たった12ページで、「つづく」で終わっているのに、何度もぐっときました。目頭が熱くなりました。涙が溢れそうでした。
この人の文章にずっと浸っていたいです。