明け方の病院のだだっ広い待合室のベンチで読み終わりました。
駅前のロータリーの小さなレストランに、それぞれの人生を生きている六つの家族が予約をします。
失敗してもかまわない、誰かが足りないという思いは幸せなことなのかもしれないという作者の感覚が上質な言葉で伝わってきました。
ぼくもこの「ハライ」という小さなレストランに予約をいれたくなりました。
ホルストの『惑星』のなかの「水星」も聴きたくなりました。
宮下奈�キさんは福井の人で、哲学科出身というところも親近感が湧きます。