いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

生きてるかい?

帰りの地下鉄の中で読了。南木佳士さんのエッセイです。
「生きてるかい?」というのは誰かに呼びかけているのではなくて、寝たきりの骨と皮だけになった九十何歳かのおばあさんが、「(自分が)生きてるかい?」と看護師さんに尋ねた言葉です。

南木さんが編集者に「よい小説を書くにはどうしたらいいですか」ときいたら、「まじめに生きることです」と言われた話がさりげなく紹介されていました。
だからぼくはこの人の書くものが好きです。