いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

がんばっていきまっしょい

楽しみにしていた一冊、読み終わりました。
映画もよかったけど、本もよかった。
本にはニ編収められていて、『がんばっていきまっしょい』は、弱小ボート部が琵琶湖レガッタに行けるようになったところまで、『イージー・オール』は、琵琶湖でのレースから、高校卒業まで物語が紡がれています。
キャプテンの悦子は、腰を痛めてボートが漕げなくなりますが、関野ブーの「できないことの数を数えて嘆くより、できることを見て前向きに生きていきたい 」という言葉に救われます。
受験しないで上京すると決め父親から怒鳴られたときの、ばあちゃんのせりふにもぐっときました。
なんだか懐かしさを感じるなあと思ったら、著者もぼくらと同世代。共通一次が始まる前の高校生でした。
物語の中のどこに著者がいたか、あとがきにちらっと語られているのも興味深いことでした。
読み終わるのがもったいなくて、もっと読んでいたい作品でした。