いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

冬物語

今読んでいる本は、南木佳士さんの『冬物語』。
「空の青」という章は、50歳のころ肺炎で入院した時の話。
研修医のころから顔なじみの看護婦さんが点滴をうちに来てくれた。
今では高校生と中学生の男の子の母になっているが、二人とも不登校で、家でごろごろしていると聞いている。
その看護婦さんの言葉、
「自分が元気だとねえ、世の中には元気じゃない人も多いんだってことがわからないのよね。・・・」

かつて元気に働いていたころは、自分もそうだったなあと恥ずかしくなり、うつのおかげで得たものの大きさに改めて感謝した次第です。