いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

南蛮堂煙之丞

こないだ読んだ「天草の霧」に出てきた南蛮堂煙之丞というのはとてもいい男です。
折に触れ思いだしてしまいます。
白狐魔丸に弟子入りしてくるのですが、実は忍びです。
使える術は未熟ですが、煙草売りに化けて博多まで旅します。
島原天草では、主人のために働きます。
この主人板倉重昌キリシタン制圧で功績のあった人。
でも、島原では討ち死にしてしまいます。
この人を恋い慕っていたのが、吉野の山の狐の化身雅姫(つねひめ)。
その復讐のために松平信綱に憑依して益田四郎時貞と一揆勢を倒してしまいます。
登場人物が魅力的です。
ぼくの好きなのは、煙之丞と雅姫と板倉重昌とそれから白駒山の仙人です。