いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

ついに成功

5時間目は運動場で騎馬戦の練習をして、6時間目は講堂へ。
昨日は4段目で崩れてしまった全員ピラミッドの練習です。
「ぜったいしゃべらない・動かない」を最初に強調して、土台を作らせました。
昨日はふざけていて崩してしまったからです。
3段目4段目は、いっぺんに上らせました。昨日は一列ずつだったので、下の子が我慢している時間が長くなってしまったのでした。
何とか5段目6段目までが上りました。でも踏まれて「痛い」と叫んでいる子やふざけている子も何人かいました。
一番てっぺんの子が登り始めました。ところが、真ん中後やや左から崩れ始めてしまったのです。
周りの先生たちも渋い顔でした。
ぼくも落胆を隠すことができませんでした。
でも今日はなんとしても成功させなければならないのです。そう思って気を引き締めて指導したのに、うまくいきません。
崩れたところにはいってみると、子どもたちの熱気がむっと感じられました。
表情や態度には出ていませんでしたが、力を出してがんばっていたんだと感じられました。
下の子の負担が少しでも減るように、上に乗る子達を両サイドからよじ登らせるように変更しました。
そして、2度目のチャレンジ。
土台の子達が一列ずつじゃなくてもっと早く作らせてくれというので、笛は一回だけにして一列目ができたら笛なしで、どんどん作っていくことにしました。
3段目4段目は笛の合図で両側から上っていきます。
うちのクラスの怖がりの女の子がおなかが痛いといって上るのを渋りだしました。早くしないと土台が持たないので、説得するのはあきらめました。
ぐらぐらと今にも崩れそうですが、なんとか立っています。
一番上の子が上りました。
もう立とうとしているので、大声でとめました。
立つ場所をもう一度確認しました。
そして、ピーッと笛を吹きました。完成です。とうとうできました。
落ちるといけないので、すぐおろしました。まだそんなレベルです。
でも、とにかく一番上が立ってポーズを決めることができたのは大きな前進です。

放課後保健室の先生から聞いた話では、体育が終わってから保健室に来た子らが口々に「100人ピラミッドが成功してんで」といってたんだそうです。
できるってこんなに自信になるんですね。
ぼくも昨日までの不安が心から消えて、すがすがしい気持ちです。