読み終わりました。
寺地はるなさん、8冊目。
朝が明るいとはかぎらない、昼の月、夜が暗いとはかぎらない、の3つの章からできている。
あかつきマーケットのある町で、それぞれに生きづらさを抱えているふつーの人たちが、順繰りに描かれていく。
人付き合いが苦手で会社を辞めてしまった青年、夫を亡くし同じ家に住みながら息子ともすれ違いの生活を送る妻、父親の世話をするために自分の人生を棒に振っている娘、夫の理解なく孤独な子育てに追い詰められている若い母など。
それぞれの生活が少しずつ重なり合いながら、その暮らしの一コマに、あかつきマーケットのゆるキャラあかつきんがちらちらと登場する。
昼の月の中の、グラニュー糖はきらきらひかるがいちばんよかった。