エリック・ペッサン作。
ひたすら走り続ける物語。
フランスが舞台。
ある日学校の授業をサボって、親友と2人で学校と反対の方向へ走り始める。
ただどちらが速いか競い合うだけのつもりだったのに、ここで終わりというゴールがなく、家出のようになってしまう。
走りながら、いつも自分を殴ってくる父親や、見て見ぬ振りをする母親のことを考える。
家に帰るより、ずっと走り続けていたい。
食べ物は店で盗み、夜は空き家に潜り込んで眠る。
捜索願いが出ているようで、警察に捕まるよりも自分たちで旅を終わらせることにする。
それは、新聞社に駆け込んで、移民である親友の国外退去に抗議する行動だったと伝えるアイデアだった。