どうしてこの本を選んだかというと、ルーマニアが出てくる本だからです。
でも、ルーマニアが舞台になるのはしょっぱなのほんの少しだけ。
おばあちゃんたちと別れる場面だけです。
一家は西ドイツに移住。
1989年より前の物語です。移住したくても、なかなか認められなかったようです。
チョコレートとバナナの国は、西ドイツ。
スーパーにいろいろな品物が並んでいるのを見て、イングリットたちはびっくりします。
施設に収容され、学校に行ってもなかなか友達ができません。
お父さんにもお母さんにも、仕事が見つかりません。
この先どうなるのか、とても不安だったことでしょう。
ささやかな日常を求めてルーマニアから移住した人たちの、現実が描かれています。