いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

おかえりMr.バットマン

主人公は、しがない翻訳家。
妻は、中学校教師。教頭職で忙しい。
息子が独り立ちして、夫婦に会話もなし。

物語の結末での妻の打ち明け話。
「あら、ちがうのよ。この本当は、本当に早く帰らないとダメね、の本当よ。5.6年前くらいからかしらね。成果主義が導入されたら、若手の教員たちが放課後に遅くまで学校に残って仕事をするようになったの。独身だっていうせいもあるけど、管理職へのアピールもかねてるんでしょ。仕事よりもデートを優先させて、早く結婚して、親の気持ちを身をもってわかるようになる方が大切よって諭しても、聞く耳をもってくれなくてね。そんなことを言ってるわたしが夫に愛想をつかされていたんだから、灯台下暗しもいいところだわ。」

夫婦の関係って、一番難しい気がします。