いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

映画

『RAILWAYS』見てきました。とてもよかった。
取締役への昇任を捨てて、故郷のローカル電車の運転手になる男。
でも、何が何でも〜ってわけじゃない。そこがまたいいなあと思いました。
一畑電車への採用が決まった時も、「なんとかなるもんだな」と娘に打ち明けます。
大人も夢を見たっていいじゃないかみたいなことがテーマになってましたが、自分ひとりだけ夢がかなえばいいってもんじゃない。
周りの人をほったらかしにしてないのが、この映画のいいところだと思いました。
そもそも電車の運転手になろうとしたのも、故郷で独り暮らしの母親が倒れたため。
運転手になってからも、乗り遅れそうになったおばあさんを待ってあげたり、小さい子を連れたお母さんが線路に落とした荷物を拾ってあげたりします。
そのために到着時刻が遅延するんですが、上司の叱り方がまたいいのです。「やっちゃいけないとは言わないが、運転手の仕事は時刻を守ることだからな。」
実際にはあり得ないストーリーなんですが、日常よくある出来事が優しさたっぷりに描かれていました。
島根の美しい風景が見事に切り取られていました。
映画終わって出ようとしたら、観客がぼくらと同じ中年のおじさんおばさんばっかりだったのも、なんだかわかりませんが「共にがんばろう」みたいな気になって、元気をもらえました。