いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

みちづれはいても、ひとり

寺地はるなさんの13冊目。

これもじわりとよかった。

主人公は夫が蒸発してしまった弓子。

越してきたマンションの隣の部屋の住人が楓。

弓子のみちづれが楓一人だけということか、それともみちづれはいても人は皆一人ということか。

離婚するために夫を探す弓子に悪意をむき出しにするシズさんに、はじめは嫌悪感しか感じなかったが、その生い立ちを知るとかわいそうに思えてきた。

自分を大事にして、自分のために生きることの難しさと大切さに気づかせてくれる。

 

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