2021-11-26 愛を知らない 一木けいさん作。 この人の文のうまさには、舌を巻く。 ヤマオの広い背中が、瞬時に自分の世界へ潜っていったのがわかった。 今の僕は、思考の枝が悪い方にしか伸びていかない。これ以上、伸ばしたくない。 なんて、何度も読み返してしまった。 はじめどうしようもない存在だった橙子が、最後には何よりも大切な人になり、エールを送りたくなる。 ヤマオと青木さん、涼、そして橙子の4人の関係がとてもうらやましい。