とてもとてもいい本でした。
ヒトラーが力を強めていく時代のイギリス。
内反足で狭い家に閉じ込められているエルダ。
弟が疎開することになり、こっそりついていく。
ロンドンから貨車にすし詰めにされ、東南部のケント州に着く。
ほかの子が次々引き取られていく中、最後まで引き取り手のない姉弟。
無理やりスーザンの家で暮らすことになる。
そこには、バターというポニーがいた。
自分はバカな子、いらない子と言われ、褒められたり綺麗な服を着せられたりするとパニックになってしまうエルダ。
スーザンを認めることができず、なかなかうちとけられない。
空襲、マギーとの出会い、冷酷な母との別れ。
少しずつスーザンと親子になっていく。
足の痛みと心の痛みが、ひしひしと伝わってくる。