論語絵本の中にこんな一節がありました。
葉公、孔子に語りて曰く、
吾が党に直きゅうなる者あり。
其の父、羊をぬすむ。
而して子、これを証せり。
孔子曰く、
吾が党の直き者は是れに異なり。
父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。
直きこと其の中に在り。
葉公が孔先生に話した。
「わたしたちの町に、真っ正直な男がいます。
その男の父が 人の羊をくすねたのですが、
息子である彼が それを明かしたのです」
孔先生がいった。
「わたしたちの町の正直者は
そういう人ではないです。
父は子をかばい 子は父をかばいますが
そこには 人間らしい正直さがあるのです」
ここを読んだとき、孔子がぐっと身近に感じられました。
自分の学校の先生を市教委に売るような前の学校の校長に、この一節を読ませてやりたくなりました。
匿名で投書しようかしら。