いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

社会の真実の見つけかた

夏の大会で講演してくれる堤未果さんの本。
読み応えがある本でした。
あとがきの次の言葉は、この人が言うんだから間違いがないと思います。

 「教育が人間を育てる種まきだとしたら、すぐに結果が出なくても、その子の中にある善きものが機を熟して花開くのを信じて待つ余裕を、先生や親たちが持てるかどうか。その環境を整えることが、国や行政の役目だろう。競争で追いたて、数字で切り捨て、市民をモノのようにバラバラにする社会では、種は枯れてしまう。
 私が出会った大人たちは、それをちゃんとわかっていた。真実を教えることよりも、それを自分で見つけるやり方を教える方がずっと大切だということを。「待つ」ことの価値が、決して数字で測れない大きなリターンをもたらすことを。

 あきらめず種をまき続けましょう。未来を選びとる自由を決して手放さないために。」