いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

フェリックスとゼルダ

なんとも言えない読後感。

こんなことがあっていいのか、と何度も思う。

モーリス・グライツマン作。

舞台は1942年のポーランド

主人公は、10歳の少年フェリックス。 父母の機転で孤児と偽り孤児院で暮らしていたが、父母を探すために孤児院を逃げ出す。

何が起こっているのか分からないまま、目にした悲惨な出来事には目を瞑り、楽観的な物語を自分で想像してなんとか気持ちのバランスを保っている。

ふりかかってくるたくさんの出来事の、どこでナチスに捕まったり、命を落としてしまっていてもおかしくない。

旅の途中で、両親を殺されたゼルダに出会い、ユダヤ人の歯科医バーニーに匿われて、他のユダヤ人の子たちと地下室で暮らす。

しかし、ついに見つけられて、貨車に詰め込まれ運ばれていく。

 

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