いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

コミュニケーション

いつもは「ふんっ」とか「もー」とか「黙って!」ばかりで機嫌の悪い次女が、久しぶりに普通に喋ってくれました。

夜中に目が覚めて眠れないので本を読んでいると、フミが下から二階に上がってきてガバっとふすまを開け「起きてんの〜」と言いながら入ってきました。まるで獲物を見つけたハイエナのようです。
彼女は昼寝て夜起きてるので、午前3時は昼間なのです。
そして、「コミュニケーション!」とか言いながら布団の横に座ってトーキング。
小さい頃は「お父さん、お話!」とどんな話でも聴きたがったので、「フミ、お話!」と逆襲してみました。
すると「20年間いろいろあったなあ」と脈絡もなく思いつくままに機嫌良く話していました。
例えば、姉が入院したときにおばさんの家にあずけられて泣きわめいてたことを覚えてるとか、小学生の頃算数の宿題をやってなくて夜中からやり始めたら3時までかかっても終わらなかったとか、高校のとき文学部の先生が来て大学の話をしてくれたけど全然意味が分からんかったとかとりとめのない自分勝手な話です。
目が覚めてしまったので「コーヒーでも作って」と話を聞いた見返りを要求すると、「しゃあないなあ」と言いながら素直に従ってくれました。
リビングに降りて、友達が奨学金を返すのに苦労してる話とか、成人式は京都の西本願寺でするとか、短大の授業の空き時間に友だちとパチンコしに行ったとかの話を聞き、5時ごろになってようやく「ほな、レポートするわ」とパソコンに向かい出しました。
どうやら勉強したくなかったので、だれかと話したくなったみたいですね。それに付き合わされてしまいました。
今、スヤスヤと寝ています。