いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

大林くんへの手紙

施設は年末からまた面会禁止になったが、うちの家族だけは特別の事情で毎日面会をさせてもらっていた。

自分がもしコロナに感染したら母の様子を見に行けないので、慎重になっていた。施設にも迷惑をかけてしまうし。

ところが、今日施設のスタッフさんが陽性になってしまい、面会に行けなくなってしまった。

こればかりは仕方がない。早く面会できるようになるのを祈るばかりです。

 

さて、最後まで読み終わっても、まだ初めて読んだと思い込んでいた。

作者のせいのあつこさんの略歴を見て、なんだか引っ掛かるものがあり調べてみると、なんと2年前に読んだ本でした。

しかも、同じ一月に。

せいのあつこさんは、大阪生まれでさいたま在住。

 

ずっと学校を休んでいる大林くんに、担任の先生の提案でみんなが手紙を書いて届けるが、二階から水をかけられてしまう。

主人公の文香は、元気ですかとか心配していますとか、思ってもいないことを書いてしまったことを悔やみ、本音で手紙を書こうとするが、1行も書けない。

ずっと大林くんの席に座って、彼の見ていたであろう景色を眺め続ける。

夏休みが近づいてきて、ようやく書けた手紙が何とも言えない。

「板、ピッタリでした」

 

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