いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

凛の弦音

我孫子武丸さん作。

弓道の奥深さを初めて知った。

的に当てるだけでなく、品位や品格までが滲み出る。

 

試合に負けた後の、中田先輩の言葉がとてもよかった。

 

「最後の一本ね。勝負に負けたことは確かだ。でもきっと、分かる人には分かる。君はずっと彼女を圧倒していたよ。あの外れた一本でさえ。」

 

奥さんは10年以上弓を続けておられて、5段にまでなられたそうだ。物語に書くからには、自分も少しはやってみないとと、2年前にはじめて初段にまでなったらしい。

この人らしく、ミステリー仕立ての7つの物語で、悩みながらも凛の成長していく様子が気持ちいい。

 

f:id:kuroneko356:20221205205650j:image