貧しい中国の施設から、アメリカマサチューセッツ州の養親に引き取られたウェン。
両親も妹も愛情を持って接してくれるが、なかなか新しい家族に馴染めない。
妹のエミリーは赤ちゃんの時に養子縁組で家族になったが、ウェンは11歳まで施設で暮らしてきた。
その施設に親友のシューリンがいる。
シューリンは片足が不自由で、引き取り手が現れない。
ウェンはシューリンが幸せになれないのに、自分だけ幸せになるわけにはいかないと、シューリンの新しい家族を探す。
養子縁組の名簿に載せてもらえるのは14歳まで。
2人が幸せになれる日はくるのか。
1999年から2016年の間に、中国から海外に住む家族の養子になった子どもの数は、26万7千人。驚くべき数だ。
その三分の一がアメリカに迎えられた。
キャロル・アントワネット・ピーコック作。