寺地はるなさん作。
初っ端から、2つの法要の場面が出てくる。
一つは、おばあちゃんの四十九日の法要。
そして、その法要で倒れ病院で亡くなったおじいちゃんの葬儀。
いきがかり上、おじいちゃんのガラス工房を継ぐ、と言ってしまった羽衣子。
兄の道も、同時におじいちゃんの後を継ぐと宣言していた。
発達障害がある兄のために父母が仲違いし、父が出て行ったと思っている羽衣子は兄を快く思っていない。
2人はガラス工房をスタートさせるが、兄の道はガラスで骨壷を作ると言い出す。
おじいちゃんの火葬の時に、手元供養ということを知ったからだった。
羽衣子は、大反対。
2人のセリフが大阪弁なのがうれしい。
2人の工房は空堀商店街にあるとの設定で、そのモデルになったガラス工房も見当がついた。
寺地はるなさんの3冊目も、期待を裏切らなかった。