ものすごくいい本でした。
中央図書館のネコの棚で、たまたま見つけた本。
エピローグには、作者は猫好きでもなく動物を飼いたいと思ったこともない人だとあった。
表紙の黒猫の絵も顔がはっきり分からず、かわいいとは思えなかった。
文学ならわかるけど、ネコの本のコーナーに置かれているのに違和感も感じた。
ところが、読み進むにつれて、どうしてネコの顔がはっきり描かれていないのかが分かり、作者がどれだけこのネコに思いを寄せていたかを知って、この本をネコのコーナーに分類した図書館司書さんの見識の高さに尊敬の念を抱いた。
今度会いにいく猫好きさんにも読んでもらいたくて、いくつかの本屋さんに電話して、在庫のあった本屋さんまで買いに行った。
プレゼント包装にしてもらって、水曜日に渡せる準備ができました。
万州田千尋さん作。