上條さなえさんの本。
唯の弟は二人いる。
北斗と天童。
3人ともお母さんが違う。
みんな子どもを捨てて蒸発してしまった。
お父さんは、パチンコばかりして、家のことは何もしてくれないどうしようもない人。
ごはんは、いつも菓子パンとか買ってきたもの。
お母さんがいなくなって、3人それぞれに受けた影響が違う。
天童は、人にもネコにも優しくなった。
北斗は、万引きして気持ちを晴らすようになった。
そして、唯は明るいふりをして寂しさを紛らわすようになった。
北斗がパソコンを万引きしようとしたとき、止めに行ったはずの唯が北斗に手を貸そうとする。
このことがあってから、唯は北斗と天童に愛を与え続けようと決心した。
唯のモデルはお姉さんだと、上條さんはあとがきに書いている。