上條さなえさんの本。
とてもいい物語でした。
村上くんのうちの『そばの村上』は、日本のそば屋50軒に選ばれる店だけど、純のうちの『うさぎや』は、外国産の小麦に一番安い鰹節や醤油を使っている。
鋳物職人として生きて来て、年金暮らしの源さんは、週2回天丼を食べに来るのを楽しみにしていた。
純の家に、中国人の同級生、ライオンが来た。
姓がライ、名がオンくん。
お母さんが手術をするので、純の家で預かることになったのだ。
老人ホームに入ることになった源さんが、最後に純の店の天丼に、並とか上がないのがうれしかったと言う場面で涙が溢れた。