読み終わりました。
「10歳の放浪記」その後。上條さなえさんの本。
ホームレスのお父さんに池袋の駅で見送られ、上総湊の竹田養護学校で暮らした記録。
それぞれに親と一緒に暮らせない子らが集まってきていたが、入園の時から「この中にホームレスの子がいます」と指さされ、いじめられながらも、山下先生に支えられながら、負けずにがんばり通した。
無口な男の子二人が卓球をしている狭い図書室で、石川啄木の歌に出会ったのも、子頃の支えだった。
この本が書かれたのは作者が59歳の時。
自分と重ねて、これまでとこれからを想う。