いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

クレヨン色の川の町で

上條さなえさん作。 

昭和の雰囲気が色濃く漂う物語でした。

出版は1999年。表紙裏に、いまから40年ほど前の東京、とあります。

ということは、ちょうどぼくが生まれたころ。

作者は10歳前後ですから、主人公は作者の分身かもしれません。

お父さんの仕事がたちいかなくなって、電気もガスも止められ、戦争の時にお父さんが使っていた飯盒でご飯を炊く生活。

クラスの子に豊島園に行こうと誘われても、お金がないから断るしかない。

やがて、友達はかなちゃん1人だけになってしまう。

かなちゃんは、おばあさんと2人暮らし。お母さんは、たまに帰ってきてお金を置いていくだけ。

そんなかなちゃんとは、親友になれた。

なのに、お母さんと離れ離れになり、お父さんと2人夜逃げしなければならなくなる。

 

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