パオラ・ペレッティ作。
舞台はイタリア。
桜の木の見える場所は、一つの決まった場所じゃない。
主人公のマフォルダは、少しずつ視力が失われていき、最終的には目が見えなくなってしまう病気に侵されている。
それで、学校のそばにある大好きな桜の木の見える場所が、70mから60m、50m、30mと短くなってしまうのだ。
両親はマフォルダを怖がらせないように、真実を隠そうとする。
そんな彼女を支えるのは、用務員のエステッラと、ネコのオッティモ・チュルカレと最初は乱暴者だったけど何かと力になってくれるフィリッポだ。
エステッラはルーマニアから来た人で、いろんなお話をしてくれる。
作者は、主人公と同じスターガルト病で、いつ目が見えなくなるかわからない不安の中、作家になった人です。