タイトルに「放課後の」という言葉がついていなかったら、手に取っていなかったと思う。
この本を読んで、小手鞠るいさんのイメージが変わった。
この人は、アメリカに住んでいる。
アメリカに住み始めて、冷や汗をかいたり恥をかいたりした体験も知ることができて、親しみが湧いた。
何より、次の二つのことが驚きだった。
一つ目は、村山由佳さんの文章を引き合いに出しておられたこと。作家になるために、ずっと下積みを続けておられたことを知った。
二つめは、詩からスタートして、『詩とメルヘン』という雑誌にずっと投稿しておられたと知ったこと。ぼくも、中学時代に創刊号からずっと読んでいた。
だから、やなせたかしさんを師とあおいではる。
やなせさんの詩や文に心ときめかせてはったとは。今まで気づきもしなかった。