キャシー・アッペルト作。
ようやく、読み終えました。
124章から成る、詩のような物語。
森に捨てられたネコのキャリコ、鎖につながれた老犬レンジャー、キャリコの息子パック、キャリコの娘サビーン、冷酷な男ガーフェイス、魔性の生き物ヌママムシの婆、婆の養女ナイトソング、ナイトソングの夫ホークマン、巨大なワニのキング、樹齢千年のテーダマツ。
章ごとに、これらの登場人物たちが変わるがわる主人公となって、物語が進んでゆく。
最後にみんなが、呼び寄せられるように、ひとところで出会う。
読んでいて心が傷んだのは、レンジャーのこと。足に銃弾が入ったままで、鎖につながれ、エサもろくにもらえない。
飼い主のガーフェイスに板切れで頭を殴られたときは、どうか最後までレンジャーを殺さないでと作者に願った。
キャリコがパックを逃すために、早くに死んでしまうのも悲しい。