とてもいい物語でした。
ジェーン・ゴドウィン作。
作者はオーストラリアの人。
物語の舞台もメルボルンです。
幼い時に父親を亡くしたハリーが主人公。
姉のアナリースにはお父さんの記憶があるけど、ハリーにはありません。
お母さんが再婚することになり、再婚相手の子もハリー。
ややこしいので、その子のことはダブルHと呼ぶことになります。
ダブルHは、お母さんを病気で亡くしていました。
ハリーの学校に転校してきたダブルHは、最初は人気者でしたが、そのクールさにだんだん孤立していきます。
でも、ハリーとはとてもいい相棒。
学校が州政府の方針で、統廃合されることを知り、親友のジャマイマと反対の集会を企画します。
ダブルHも協力してくれます。
先生たちもよくやったと褒めてくれるんだけど、州政府の決めたことを止めるのは難しかった。
大好きな学校がなくなり、お父さんが植えた薔薇の木のある家も引っ越さなくてはならなくなります。