これもユダヤ人の物語。
ロシア(今のウクライナ)でポグロム(ユダヤ人に対する迫害)を逃れるため、アメリカを目指したリフカの旅。
これでもかというくらい命の危険や嫌な目に遭う。
その旅の間にずっと持っていた本に、従兄弟に宛てた手紙の形で、記録を残してゆく。
1919年9月2日から1920年10月22日まで。
始めは貨車でポーランドに向かう。ワルシャワではチフスに罹ってしまった。
ベルギーでは、家族と離れて1人取り残される。
ようやく大西洋を渡る船に乗れたが、嵐のためよくしてくれた船員が亡くなってしまう。
ニューヨーク港では、入国が許されるか送り返されるか不安な中、長い間過ごさねばならなかった。
ユダヤ人だからというだけで、こんな差別をしていた歴史を忘れてはならないだろう。