書庫から出してもらって借りました。
マイケル・モーパーゴ作。
ジョーイという馬の語りで物語が展開されます。
せりで母馬と別れ、アルバートの家にやってくるジョーイ。
アルバートは可愛がってくれますが、お父さんには何かにつけて辛く当られます。
アルバートの留守の間に、軍馬として売られてしまいます。
訓練の後、フランスの戦線に送られます。
初めての戦闘で、大事にしてくれたニコルズ大尉は戦死。
たよりになるトップソーンとともに、激しい戦いを何度もくぐり抜け生き延びます。
しかし、ドイツ軍につかまり、傷病兵を運ぶ仕事をさせられます。
重い荷車を引かされ、ぬかるみに足を取られ、やがて力尽きてトップソーンも死んでいきます。
戦場で奇跡のようにアルバートと再開しますが、破傷風にかかっていました。
戦争が終わって兵士たちはイギリスに帰れたけれど、いっしょに戦った馬たちは置き去りにされました。
その時に助けてくれたのはエミリーのおじいちゃん。
後でわかるのは、ジョーイと別れた後、エミリーは蝋燭の火が消えるように死んでしまったということ。
ジョーイは生き残ったのだけれど、どれだけ多くの大切な人が戦争で死んでいったのかに気持ちがふさがりました。