いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

走れ、風のように

マイケル・モーバーゴ作。

この人の本は、いつも期待を裏切らない。

物語の始まりは、身近な出来事からだ。

パトリックが学校へ行く途中に、運河を流されていく子犬たちを助ける場面から始まる。

その中の一匹をどうしても自分で飼いたくなるんだけど、両親が許してくれない。

何にもする気になれなくて、朝ベッドでうつらうつらしていると、枕元にその子犬がいた。

見かねた両親が、動物愛護センターから引き取ってきてくれたのだ。

ベストメイトと名付けられ、パトリックにくっついて幸せそのものだった。

でも長続きはしなかった。

グレイハウンドという犬はとても早く走れて、ドッグレースも行われている。

悪い人に捕まえられて、レースに勝つためだけにグレイハウンドを飼育している男のところへ連れて行かれる。

そこでは、ベッキーという子がベストメイトを大切にしてくれた。ブライトアイズと名付けられた。

レースで走れなくなったら殺されてしまうと知って、ベッキーはブライトアイズを連れて家出する。

しかしお金も無くなり、大怪我もしてしまい、ブライトアイズと別れ別れになってしまった。

そのあとで会うのがジョーというおじいさん。

ひとりぼっちで、廃止されようとする老人施設の反対のための座り込みをしようとしていた時だった。

パディワックと名付けられ、ジョーを支えることになる。

老人施設のカーターさんはじめ、この場面ではイギリスの人の誇り高さに感激した。

最後に偶然パトリックに助けられたあの運河に帰ってきて、丘の上の公園でパトリックに再開する。

でも、5年も経っていて、パトリックは新しいグレイハウンドを連れ、ベストメイトと分かってくれなかった。

それでも、一目パトリックに会えたことに満足し、またジョーとともに生きていく。

 

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