山本悦子さん作。
この人は、愛知県で小中学校の先生をしてた人。
だから、リアリティがある。
出てくるのは、同じ登校班の子どもたち。
仲良しの友達じゃなくて、たまたま同じ班になった6人。
1年生のつばさはちょろちょろしてキチンとできず、5年生の真紀がつばさ係。
いつも注意されている。
圭太はお母さんと二人暮らしだったけど、新しいお父さんと兄ができた。
パウロくんは、日本生まれのブラジル人。
ときどき俳句でしゃべり、誰よりも日本人っぽい。
ティアラちゃんはれっきとした日本人。
班長の里奈はクラスでは「お手本さん」と呼ばれ、自分でもその呼び名にふさわしいように振る舞おうと頑張りすぎてる子。
つばさは、登校班の子らに次々とイヤなことが起こるのは、自分とママにかけられた呪いのせいだと信じて学校に行かなくなる。
そこからみんながそれぞれに、少しずつ変わっていく。
晴明神社で出会ったセイコさんがいい事言う。
つばさママが最後に心開いてくれるのもうれしい。