とてもいい物語でした。
ニューヨークに住むアニーは、おばあちゃんと弟と暮らしている。
お父さんは亡くなり、お母さんは「弟をたのむわね」と言って出ていってしまった。
おばあちゃんと仲がよくなかったみたい。
弟はふざけることが好きで、悪い仲間とつるんで自動販売機にガムを詰めたり、走っている電車に石を投げたりするようになる。
何かあるたびに、おばあちゃんは弟をたたくのでおばあちゃんには相談できない。
ところが、弟の担任の先生がストーバー先生になってから、運命が変わり始める。
ストーバー先生の里親のカーター夫人が、アニーに話した言葉がとてもよかった。
「それに、はじめっから悪い子なんていないの。ただその子に、そうなってしまうようなことがおきてしまっただけ。起きてしまったことは、だれにも変えられない。だから、せめてわたしたちにできることは、それをわすれさせること。」
エリナー・クライマーさんの本は、『ねこのホレイショ』や『ハイパーさんのバス』など。
どちらも読んだことあった。