野澤延行さんの本。
この人のは、ずっと以前に『ネコと暮らせば』を読んだことがある。
谷中の獣医師さんだ。
のらネコを見る目の暖かさと、ねこ害といわれる問題の重さを感じさせられた。
カンタンにエサやりするだけでは済まされないことなんだな。
さらに、殺処分されるネコの数が20万匹を超えるという、信じたくない現実がある。
そんな中で、次の言葉に救われる。
「あいまいな存在も認め合うおおらかさこそ、成熟した社会の知恵ではないだろうか。」
みんながそう思えることはないけれど、そんな人が少しでも増えればいいなあ。