いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

マンザナの風にのせて

読み続けるのが苦しい物語でした。

でも、読まずにはいられない物語でもありました。

1942年に強制収容所に移動させられた日系人たち。

「犬はダメだ」と、むりやり飼い犬トモと引き離されたマナミ。

でも、こっそりコートの下に隠して連れて行こうとする。

ベインブリッジ島を出て本土に着いた時に見つかってしまう。

それから、バスに乗せられ、家族がたどり着いたのはマンザナ収容所。

自分が軽率な行動をとらなければ、トモはたのんでおいた人が世話してくれたはずなのに。

マナミは、トモが追いかけて来たのではと、何度も何度もトモの声の空耳を聞く。

どこでどうしているんだろうと心配することほど辛いことはない。

マナミは声が出なくなってしまう。

 

こんな歴史があったことを、決して忘れてはいけないなと思う。

 

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