いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

感覚

仕事してて、この人は感覚がいいなあと思えるときがあります。
反対の時の方が多くて、がっかりさせられるんですけどもね。


今読んでる小説に、思わず膝を打ちたくなる一節がありました。
こんな風です。


「余分なことをしない、というのは存外難しい。でも、実際は、手を出さないほうがいい場合も多いものだ。でも、手を出さないと、手抜きのように思えるだろう。そう思わないために、やらないと決める時は、やる時の三倍考えると決めたのだ。」心地よさそうに笹内は話す。「実にうれしいねえ。こういう極意は、わかる人には言わずともわかる。わからない人にはわからない。つまり、言わなきゃわからないやつには言ってもわからない。」


男性看護師さんのセリフです。
作者は精神科経験者だから、同じような経験をいやというほど味わったんでしょうね。