いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

発達が気になる子のサポート入門

昨日の旅のお供はこの本。
思いのほかいい本でした。
発達障害の子」が「ダメな子」や「悪い子」では決してない、といたるところで強調されていました。

買ってから長らくほったらかしにしてて申し訳ない気持ちになりました。

著者は苦労して教育相談員になった阿部利彦さん。
相談にくるお母さんが家族の反対や自分自身の迷いを引きずってやって来ることがどんなに勇気のいることか。
また担任の先生がその子たちにだけ目を向けていればいいのではない現状をよく理解してくれているなあと感じました。

発達障害」という言葉にもこだわって、健常児を「典型的発達の子」、発達障害のある子を「オリジナル発達の子」と呼び、実際そのように捉え接していることに心が動かされました。

ぼくらがすべき支援を、彼らを大人の扱いやすい子に変えるためでなく、彼らの持ち味を生かすためという発想にもなんだか励まされました。